骨壷

骨壷

人生を終え、みんなにお骨を拾ってもらう自分。想像したことがありますか?骨壷をいろいろ目にしたときにこんなことを考えました。骨壷を目にする機会というのも、そう何度とあるものではないですよね。でもよく考えてみると、骨壷っていうと白い陶器でできていてつるっとした丸いフタの、あのタイプしか見たことない気がします。何といっても神聖なものですから、白がぴったりなのかもしれません。あるいは、黒と白の葬儀の世界ですからほかに想像すらしたことがなかったのですけれど、骨壷にも種類ってものがあるのですね。しかも色や柄違いだけじゃない多彩なバリエーションが展開されていたりして。見てると意外なほどに綺麗だったりするもので葬祭用品の持つ寂しいイメージというものがすっかり一蹴されてしまいます。

どんなものがあるのかというと、私の勝手な仕分けですが大きく分けて、“柄ものタイプ”と“素材タイプ”があります。柄ものタイプだと、白地にお花の絵がプリントされていたり、表面に波型に凹凸模様をつけてあったり、有田焼のような手描きであったり、総花柄や、黒地に金文字、極めつけにはオール金など。そして素材タイプだと、瀬戸焼、九谷焼、大理石、青磁などなど。いろんな種類があるものですがそこにはやはりお値段がついてくるワケで、これまた上から下までさまざま。九谷焼やなんかの最高級品ともなるとなんとウン万円もします。お金の問題ではないですが何だか現世での生活階級を見ているような気にすらなってしまったりします。

それはさておき、個性重視のこれからの時代これもまた価値観の現れる商品になるかもなどと想像が膨らみます。近頃の“何でもカスタマイズ”の流れに沿って、そのうち“デコ骨壷”なんて出てシールだのビーズだのストーンだの、デコレーションパーツなんかが揃ってしまったら生前に自分の骨壷をデコレーションしておくなんて楽しみもできるのかもしれませんね。

お話しながら、案外マジメに楽しそうに思えてきてしまいました。自分が最後に入る家としてお墓にこだわる人はよく目にしますが骨壷こそ最後の最後のお部屋です。これこそ選んでおきたいもののひとつなのかもしれません。ちなみに私だったら‥なんて試しに選んでみたんですが自分の最後のときというものが、さほど怖いものじゃなくなった気がするから不思議です。

■ 東京都下の葬儀
       
       
       
       
       
       
       
       

 

Calendar